高橋いつき音楽教室KLASSE

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初見合わせ

今日は藝高でした。先日、後期中間テストも終わり、三年生は大学受験準備に本格的に入る時期になりました。あるヴイオラ科の生徒が、受験曲のコンチェルトをまだ一度もピアノと合わせたことがないと楽器と楽譜を持ってきました。その子はピアノがとても上手で、入試のピアノ曲は問題ないので、今日はオーケストラパートを初見で合わせました。やはりスタイルがしっかりしていてどのように演奏したいのかが良く分かる演奏と合わせをするのは弾きやすく、初見でも客にきかせることができたんじゃないかと思える完成度だったと思います。
三年生は一月中旬にセンター試験があり、音楽の勉強のみならず、学科もおろそかにできない時期なので、今は心が引き締まっていてみんな良い表情をしています。
藝高生が藝大を受験することについて、外部の人はたまに「内部からの方が受かりやすいから楽でしょ」とかおっしゃりますが、それは結果的に割合を見ればそういう結果だというだけであって、藝高生は合格して当たり前だという大きなプレッシャーの中で戦っています。実際毎年実力が発揮できずに落ちてしまう人がいますし、年によっては最終合格発表があった翌日が藝高の卒業式だということもあります。私の時がそうでした。まだまだ一緒に上野で勉強したいと思っていた人が、クラスの40人のうち数人だけ急に明日でお別れということになるわけです。卒業式のなんとも言えないクラスの雰囲気は今でもよく覚えています。
今年度の日程は、藝高の卒業式の後に藝大の合格発表なので、その心配はありませんが、どうか藝高のみんなが実力を十分に発揮し合格できますよう心から祈っています。